World Music
素敵な世界の音楽
search
最終更新:
【洋楽】ブルーグラスの名曲。おススメの人気曲・代表曲

【洋楽】ブルーグラスの名曲。おススメの人気曲・代表曲

ブルーグラス・ミュージックは、スコットランドやアイルランドの伝統音楽をベースとしてアメリカで発展していったアコースティック音楽で、パイオニア的な存在のビル・モンローさんがケンタッキー州出身だったことから、牧草の名前で州の愛称でもある「ブルーグラス」という言葉が使われ始めたそうです。

アコースティック楽器を軸としたアンサンブルで、バンジョーやフィドルの音色が陽気で軽快なサウンドが特徴的ですね。

本稿では、ブルーグラスに属する楽曲の中でもトラディッショナルなスタイルを持った名曲を中心としたラインアップでお届けしています。

初心者の方でもオススメの内容となっていますから、この機会にぜひご覧ください。

もくじ

【洋楽】ブルーグラスの名曲。おススメの人気曲・代表曲

Foggy Mountain BreakdownEarl Scruggs & Friends

1949年にアール・スクラッグスさんが作曲した『Foggy Mountain Breakdown』。

アール・スクラッグスさんは、ビル・モンローさんのバンド、ザ・ブルー・グラス・ボーイズにも参加し、バンジョーのスリーフィンガー・ピッキング奏法、スクラッグス・スタイルを確立したことで知られています。

この曲は、1967年の映画『俺たちに明日はない』のカーチェイスのシーンで使われるなど、さまざまな映画やドラマで使用されているブルーグラスの定番です。

もも@ライター

I Am A Man Of Constant SorrowSoggy Bottom Boys

1913年頃、盲目のミュージシャン、ディック・バーネットさんが最初に歌ったという説が有力とされている『I Am A Man Of Constant Sorrow』。

ボブ・ディランさんやジョーン・バエズさん、ピーター・ポール&マリーなど、さまざまなアーティストが歌詞やメロディーを変えてカバーしていることでも有名です。

また、2000年公開のジョージ・クルーニーさん主演のコメディー映画『オー・ブラザー!』でも使用され、この映画のサウンドトラックは大ヒットを記録。

2002年度の第44回グラミー賞最優秀アルバム賞にも選ばれました。

もも@ライター

Blue Moon of KentuckyBill Monroe & The Bluegrass Boys

ビル・モンローさんが1946年に作曲し、彼のバンド、ザ・ブルー・グラス・ボーイズによって録音された『Blue Moon of Kentucky』。

ケンタッキー州の公式ブルーグラス曲として指定されているほか、エルヴィス・プレスリーさんやポール・マッカートニーさんがカバーするなど、ジャンルの枠をこえて幅広く愛されている名曲です。

ちなみに、この曲を作ったビル・モンローさんはブルーグラスの立役者であり、ザ・ブルー・グラス・ボーイズの名がそのままブルーグラスという音楽ジャンルの名前となりました。

もも@ライター

I’ll Fly AwayGillian Welch & Alison Krauss

1929年にアルバート・E・ブラムリーさんが作曲したゴスペルソング『I’ll Fly Away』。

アメリカでは礼拝やお葬式でよく演奏されるほか、ブルーグラスの定番曲としても有名で、最も録音されたゴスペルソングと呼ばれています。

1973にボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズがカバーしたレゲエバージョン『Rastaman Chant』や、カニエ・ウェストさんが2004年のアルバム『The College Dropout』でカバーするなど、ジャンルの枠をこえて長く親しまれています。

もも@ライター

Tortured, Tangled HeartsDixie Chicks

カントリーやブルーグラスなどルーツ音楽を軸としながらポップスのフィールドでも記録的な成功を収め、世界中で3,000万枚以上というセールスを誇る女性グループのディクシー・チックス。

政治や社会問題への積極的な発言でも知られている彼女たちが2002年に発表、トラディッショナルな色の濃い作風が特徴的な『Home』に収録されている楽曲『Tortured, Tangled Hearts』を紹介します。

シングル・カットされた楽曲というわけではないのですが、陽気な王道のブルーグラスといった趣で、今回の記事のテーマとしてはぴったりはまる曲と言えましょう。

とはいえ、歌詞は楽しげなものではなく、皮肉な意味合いが多分に込められた楽曲なのですね。

その後の彼女たちが巻き込まれた騒動などを踏まえると、なんだか意味深なものがありますね……。

KOH-1

Black Mountain RagDoc Watson

盲目のギタリスト兼シンガーとして知られ、クロス・ピッキングという手法を用いた速弾きで後続のアーティストたちに大きな影響を与えたドク・ワトソンさん。

ブルーグラスのみならず、ブルースやカントリーにフォークなどさまざまな分野で活躍したドクさんも取り上げているトラディッショナルな古典的な名曲『Black Mountain Rag』を紹介しましょう。

もともとは『Black Mountain Blues』というタイトルで1930年代後半に人気を博していたそうで、1940年代にフィドル奏者のカーリー・フォックスさんが『Black Mountain Rag』として録音してヒットさせた楽曲です。

ドクさんは2006年に80年代の録音作品を集めた同名のタイトルのコンピレーション作品をリリースしており、オープニング曲としてこちらの『Black Mountain Rag』が収録されています。

楽曲後半で聴ける、ドクさんならではの驚異的な速弾きは必聴です!

KOH-1

Sunny Side Of The MountainJimmy Martin

ドロシー・フィールズさんの作詞、ジミー・マクヒューさん作曲の1930年の曲『Sunny Side of the Mountain(邦題:明るい表通りで)』。

ブロードウェイのミュージカルで使用されたことでスタンダードナンバーとして定着し、ルイ・アームストロングさんやデイヴ・ブルーベックさんなど、ジャズの大物たちに演奏されてきました。

また、1950年代の西部劇『ローハイド』のテーマ曲で有名なフランキー・レインさんや、フランク・シナトラさんなどの歌手もカバー。

1995年の映画『花嫁のパパ2』や、2021年の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でも使われました。

もも@ライター

続きを読む
続きを読む