フランスの音楽ジャンルまとめ
皆さんは、フランスの音楽と聞いて一体どのようなジャンルを想像しますか?
洋楽がお好きな方でいくつかのフランスのバンドやアーティストをいくつか思いつく方もいらっしゃるとは思いますが、ジャンルの説明となるとなかなかすぐには答えられないですよね。
フランス音楽にはフランスで生まれたジャンルもありますし、ロックやメタルといったポピュラーなジャンルであっても独自の発展を遂げていて深掘りしてみると実に興味深いです。
そこで今回は、近代以降のポピュラーミュージックを中心としたフランスのさまざまな音楽ジャンルをまとめてみました。
これを読めばフランスの音楽に詳しくなれるかも?
ぜひご覧ください!
もくじ
- フランスの音楽ジャンルまとめ
- MirageJean-Luc Ponty
- Poupée de cire, poupée de son / 夢見るシャンソン人形France Gall
- Vortex Temporum / 時の渦Gérard Grisey
- LisztomaniaPhoenix
- De FuturaMagma
- One More TimeDaft Punk
- Tout, tout pour ma chérie / シェリーに口づけMichel Polnareff
- La foule / 群衆Ángel Cabral
- La Vie En RoseEdith Piaf
- AFRO TRAP Part.7 (La Puissance)MHD
- Infernal Galop / 天国と地獄Jacques Offenbach
- Minor SwingDjango Reinhardt
- L’empire Du Côté ObscurIAM
- DésertÉmilie Simon
- AmazoniaGOJIRA
フランスの音楽ジャンルまとめ
MirageJean-Luc Ponty
1920年代から30年代にかけてアメリカで誕生したジャズ。
多くのアメリカ人が移住したのをきっかけにフランスでも親しまれるようになりました。
そして誕生したのが「フレンチジャズ」です。
アメリカのジャズとの明らかな違いというのはないのですが、アコーディオンを使う曲が多いという特徴はあります。
そのため、多くの方が連想するアメリカのジャズよりも、やんわりとした印象を受けます。
それから、ミュゼットとジャズが組み合わさったという解釈もあるので、付け加えておきます。
(山本)
Poupée de cire, poupée de son / 夢見るシャンソン人形France Gall
誰もが一度は聴いたことがあるであろう『Poupée de cire, poupée de son / 夢見るシャンソン人形』。
あの曲はイェイェというジャンルに分類されています。
こちらはイギリスから入ってきたロックに、ジャズやシャンソンの要素を組み合わせた音楽のことです。
シャンソンの優雅さを残しつつも、テンポの速い曲が多いという特徴があります。
ちなみに、イェイェという名前は「yeah、yes」がそう聞えたことから名づけられたそうです。
(山本)
Vortex Temporum / 時の渦Gérard Grisey
スペクトル音楽とは、音の周波数をパソコン上で解析し、そのうえで製作された音楽のことです。
ちなみに、名前にある「スペクトル」とは、光や音を分析・解析して、構成要素を大きさ順に並べ替えることを指す言葉です。
なんとも難解な話になってしまうので、まずは「パソコンを使う現代音楽の一種」程度にとらえて聴いてみてはいかがでしょうか。
フランスで誕生した音楽ジャンルですが、現在は世界中のアーティストが制作に取り組んでいます。
(山本)
LisztomaniaPhoenix
フランスのロック音楽のことを「フレンチロック」と呼びます。
1950年代にジャズ奏者のボリス・ヴィアンさんが先駆けと言われていて、彼の曲がヒットすると次々とロックバンドが誕生していきました。
しかし、当初は比較的高い年齢層が聴く音楽だったようです。
そんな状況が一変するのは1980年代に入ってから。
若者の間でロックが注目を集め、彼らが好むようなよりアメリカナイズされた曲が多く制作されました。
まずは近年活躍している、人気バンドの曲から聴いてみてはいかがでしょうか?
(山本)
De FuturaMagma
フランスの音楽を語るうえで「フレンチプログレ」も欠かせません。
こちらはフランスのプログレッシブロックを指す言葉です。
プログレッシブロックというのはそもそもイギリス発祥の革新的なロックのこと。
時代や地域の音楽性に合わせて、さまざまなものが生み出されてきました。
そして、それをフランスに合わせたのが「フレンチプログレ」というわけです。
全体的にはダークな世界観の曲やバンドが多い印象です。
それからジャズのような即興の要素も人気の要因とされています。
(山本)
One More TimeDaft Punk
ダンスナンバーやおしゃれな雰囲気の曲が好きという方にぜひ聴いてほしいのが、フレンチハウスです。
フレンチハウスというのは、フランス発のハウスミュージックのこと。
ハウスミュージックというとアメリカのクラブミュージックなどが代表的ですが、それらをサンプリングしたり、アレンジを加えたりしているのがフレンチハウスです。
全体的にはハウスミュージックほど激しくなく、なんとなくリラックスした雰囲気の曲が多い印象です。
(山本)
Tout, tout pour ma chérie / シェリーに口づけMichel Polnareff
最もポピュラーなフランスの音楽ジャンルが「フレンチポップス」です。
言葉のままなのですが、フランスのポップミュージックを指す言葉で、日本のJ-POPや、韓国のK-POPと同じ感じですね。
同じくフランスの音楽を表す言葉「シャンソン」と混同されやすいのですが、「フレンチポップは幅広い世代に聴かれているような人気の曲」と覚えておけばOKです。
ちなみに日本でも有名な『シェリーに口づけ』などは、これに分類されます。
(山本)