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フランスの音楽ジャンルまとめ
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フランスの音楽ジャンルまとめ

皆さんは、フランスの音楽と聞いて一体どのようなジャンルを想像しますか?

洋楽がお好きな方でいくつかのフランスのバンドやアーティストをいくつか思いつく方もいらっしゃるとは思いますが、ジャンルの説明となるとなかなかすぐには答えられないですよね。

フランス音楽にはフランスで生まれたジャンルもありますし、ロックやメタルといったポピュラーなジャンルであっても独自の発展を遂げていて深掘りしてみると実に興味深いです。

そこで今回は、近代以降のポピュラーミュージックを中心としたフランスのさまざまな音楽ジャンルをまとめてみました。

これを読めばフランスの音楽に詳しくなれるかも?

ぜひご覧ください!

フランスの音楽ジャンルまとめ

シャンソン

La Vie En RoseEdith Piaf

シャンソンは中世に誕生した音楽スタイルの一つです。

「シャンソン」とは「歌」という意味であり、ほとんどの場合は歌詞のある曲を指します。

フランス国内では時代によってさまざまな定義づけがされてきたのですが、日本では「フランスの歌詞のある歌」、「優雅な雰囲気の歌」のような意味合いでも定着しています。

実は日本でも多くのアーティストが、日本語でシャンソンの曲を手掛けているんですよ。

気になった方は調べてみてください。

山本

フレンチロック

LisztomaniaPhoenix

フランスのロック音楽のことを「フレンチロック」と呼びます。

1950年代にジャズ奏者のボリス・ヴィアンさんが先駆けと言われていて、彼の曲がヒットすると次々とロックバンドが誕生していきました。

しかし、当初は比較的高い年齢層が聴く音楽だったようです。

そんな状況が一変するのは1980年代に入ってから。

若者の間でロックが注目を集め、彼らが好むようなよりアメリカナイズされた曲が多く制作されました。

まずは近年活躍している、人気バンドの曲から聴いてみてはいかがでしょうか?

山本

イェイェ

Poupée de cire, poupée de son / 夢見るシャンソン人形France Gall

誰もが一度は聴いたことがあるであろう『Poupée de cire, poupée de son / 夢見るシャンソン人形』。

あの曲はイェイェというジャンルに分類されています。

こちらはイギリスから入ってきたロックに、ジャズやシャンソンの要素を組み合わせた音楽のことです。

シャンソンの優雅さを残しつつも、テンポの速い曲が多いという特徴があります。

ちなみに、イェイェという名前は「yeah、yes」がそう聞えたことから名づけられたそうです。

山本

ミュゼット

La foule / 群衆Ángel Cabral

フランスといえば、パリの美しい街並みの印象も強いですよね。

よくテレビ番組でも取り上げられたりしています。

その際によくアコーディオンの曲がBGMとして流れていせんか?

あの曲のジャンルは、ミュゼットといいます。

1880年代にバグパイプの音色にダンスを合わせたのが始まりで、路上などでよく楽しまれていました。

ちなみに、ミュゼットのダンスのことは「ジャワ」と呼ぶんですよ。

ダンスの方にも注目してみてください。

山本

スペクトル音楽

Vortex Temporum / 時の渦Gérard Grisey

スペクトル音楽とは、音の周波数をパソコン上で解析し、そのうえで製作された音楽のことです。

ちなみに、名前にある「スペクトル」とは、光や音を分析・解析して、構成要素を大きさ順に並べ替えることを指す言葉です。

なんとも難解な話になってしまうので、まずは「パソコンを使う現代音楽の一種」程度にとらえて聴いてみてはいかがでしょうか。

フランスで誕生した音楽ジャンルですが、現在は世界中のアーティストが制作に取り組んでいます。

山本

フレンチプログレ

De FuturaMagma

フランスの音楽を語るうえで「フレンチプログレ」も欠かせません。

こちらはフランスのプログレッシブロックを指す言葉です。

プログレッシブロックというのはそもそもイギリス発祥の革新的なロックのこと。

時代や地域の音楽性に合わせて、さまざまなものが生み出されてきました。

そして、それをフランスに合わせたのが「フレンチプログレ」というわけです。

全体的にはダークな世界観の曲やバンドが多い印象です。

それからジャズのような即興の要素も人気の要因とされています。

山本