有名な賛美歌・聖歌一覧
世界中で愛されている賛美歌。
キリスト教の神をたたえる歌として知られている賛美歌ですが、日本では仏教徒が多いため知名度は決して高くありません。
優れた楽曲も多いのですが、探しづらい部分が難点ですね。
今回はそんな賛美歌の有名な作品をピックアップしてみました。
作品が作られた経緯や、歌詞の意味なども細かく解説しているので、賛美歌の知識がない方でも楽しめる内容です。
日々のストレスで疲弊しきった心を賛美歌で癒やしてみてはいかがでしょうか?
それではごゆっくりとお楽しみください!
- 日本のゴスペル。おすすめのゴスペルライクな邦楽
- 華麗なる歌声の世界。オペラから歌曲まで、人気の声楽曲特集
- 【20選】有名なドイツ民謡|日本のアノ曲がドイツ民謡だった!?
- コラールの名曲。おすすめの人気曲
- アカペラの名曲。美しいハーモニーが際立つおすすめ曲【洋楽&邦楽】
- 世界のゴスペル・シンガー。ゴスペル・ミュージックの名曲、おすすめの人気曲
- ミュージカルの名曲。有名映画や舞台の人気曲
- 意外と身近なアイルランド民謡の名曲・定番曲まとめ
- ゴスペル初心者のための練習曲
- ケルト音楽の名曲。おすすめのアイリッシュ音楽
- 【洋楽】ブルーグラスの名曲。おススメの人気曲・代表曲
- 世界の有名な国歌まとめ【あのワールドカップ強豪国も!】
- K-POPの名曲。おすすめの人気曲&魅力的なヒットソング【2023&定番】
- 【全部オシャレ!】フランスのポピュラーな音楽
有名な賛美歌・聖歌一覧
讃美歌461番「主われを愛す」Anna P Warner
日本人が始めて日本語で歌い、日本人に最も愛唱されたと言っても過言ではない讃美歌『主われを愛す』。
元の歌詞は1860年に出版されたアンナ・ワーナーの小説『Say and Seal』の一節で、主人公の少女フェイスが見守るなか天に召されようとする、幼いジョニーの口から漏れ聞こえる歌からきています。
この曲の旋律、どこかで聞いたことがあるような気がしませんか?
実は、童謡『シャボン玉』の曲調と非常に良く似ていて、さらにどちらの歌も「消え行く幼き命への祈り」を歌っているという共通点があります。
(HATSUMI)
アメイジング・グレイスJohn Newton
イギリスの牧師ジョン・ニュートンによって作詞された賛美歌です。
ニュートンが牧師になる以前、黒人奴隷を輸送するいわゆる「奴隷貿易」に関わっていた時の体験を基にして書かれています。
黒人奴隷貿易に関わったことに対するニュートンの悔恨と、それにもかかわらず許しを与えてくれた神の愛に対する感謝が歌われています。
現在では、特にアメリカで最も慕われ愛唱されている曲の一つであり、バグパイプで演奏されることもあります。
(HATSUMI)
讃美歌103番「牧人ひつじを」William Sandys
この曲は、クリスマスに歌われるイギリスのキャロルです。
キャロルとは元来、踊りのための民謡でしたが、宗教的な礼拝のなかで歌われるようになり、現在では賛美歌の一種となったものです。
この曲の旋律は、イングランド西部地方に17世紀以前から伝わっている旋律です。
このクリスマス・キャロルで歌われているのは新約聖書の一節で、羊飼い達が羊の群れの番をしていたその夜に、空から神の使いが現れるシーンが描かれています。
(HATSUMI)
Come Thou Fount Of Every BlessingChris Rice
聖歌273番で、日本語では『いのちのいずみに』というタイトルが付けられています。
命の泉にいるイエス・キリストが与えてくれる恵みに感謝する歌となっています。
アメリカ出身のシンガーソングライターであるクリス・ライスさんの、優しく包まれるような歌声にいやされること間違いなしです!
曲の途中で入っている奇麗なハモリにもご注目ください!
(HATSUMI)
讃美歌111番「神の御子は今宵しも」John Francis Wade
「イエス・キリストの信仰がある者は、ともに来て拝もう」と歌っている讃美歌です。
作曲者、作詞者ともはっきりとはわかっていませんが、イングランド人のジョン・フランシス・ウェードが作曲、13世紀のジョン・オブ・レディングが作詞をしたと言われています。
さまざまな言語に翻訳されており、日本ではクリスマスの時期に歌われる定番の讃美歌として知られています。
セリーヌ・ディオンやボブ・ディランといった世界的なアーティストによってカバーもされている、有名な讃美歌です。
(HATSUMI)
讚美歌301番「山べにむかいて」Charles H.Purday
誰かに助けを求めたい時ってありますよね。
そんな時に聴いてほしいのがこの『山べにむかいて』です。
助けは天地創造の神からくるものだと信じ、神に助けを求めながら山に向かって目を上げている様子が描かれています。
人々を守るイエスはまどろむことも、眠ることもないとし、いつも見守ってくれているという希望が込められています。
優しく澄んだ旋律が特徴的であり、イエスはいつも私たちを見守ってくれていて、助けてくれるのだと感じられる一曲です。
(HATSUMI)
ジョイフルジョイフルLauryn Hill
日本にゴスペルブームを巻き起こした映画『天使にラブソングを2』のラストシーンで歌われたのが『ジョイフルジョイフル』で、のちにフージーズのボーカルとしてヒップホップ界でも有名になったローリン・ヒルさんがリードボーカルを務めています。
ベートーヴェン作曲の交響曲第9番第4楽章のメロディを使用した讃美歌で、それをさらにアレンジしたバージョンが映画では使用されました。
神様からの愛に感謝しその存在をたたえる歌詞と、聖歌隊であるクワイアの迫力ある歌声が合わさって力強いサウンドを生み出しているんですよね。
讃美歌やゴスペルに興味があるなら、映画『天使にラブソングを2』は必見ですよ!
(濱田卓也)