World Music
素敵な世界の音楽
search

有名な賛美歌・聖歌一覧

世界中で愛されている賛美歌。

キリスト教の神をたたえる歌として知られている賛美歌ですが、日本では仏教徒が多いため知名度は決して高くありません。

優れた楽曲も多いのですが、探しづらい部分が難点ですね。

今回はそんな賛美歌の有名な作品をピックアップしてみました。

作品が作られた経緯や、歌詞の意味なども細かく解説しているので、賛美歌の知識がない方でも楽しめる内容です。

日々のストレスで疲弊しきった心を賛美歌で癒やしてみてはいかがでしょうか?

それではごゆっくりとお楽しみください!

有名な賛美歌・聖歌一覧

讃美歌373番「ナルドの壷」Edwin Pond Parker

イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家にいて、食事をしようとしていた時に、ひとりの女が非常に高価で純粋なナルドの香油が入れてあるつぼを持ってきて壊し、香油をイエスの頭に注ぎかけた、という『マルコによる福音書』に記載されている一節が基となっています。

彼女は、主イエスへの感謝と愛とを表すためには、その他のどんな物よりも大切なナルド油を与えるのがふさわしいと思い、このような行動をしました。

自分にとって大切なものを人のためにささげる奉仕の業を意味しています。

HATSUMI

讚美歌301番「山べにむかいて」Charles H.Purday

誰かに助けを求めたい時ってありますよね。

そんな時に聴いてほしいのがこの『山べにむかいて』です。

助けは天地創造の神からくるものだと信じ、神に助けを求めながら山に向かって目を上げている様子が描かれています。

人々を守るイエスはまどろむことも、眠ることもないとし、いつも見守ってくれているという希望が込められています。

優しく澄んだ旋律が特徴的であり、イエスはいつも私たちを見守ってくれていて、助けてくれるのだと感じられる一曲です。

HATSUMI

ジョイフルジョイフルLauryn Hill

日本にゴスペルブームを巻き起こした映画『天使にラブソングを2』のラストシーンで歌われたのが『ジョイフルジョイフル』で、のちにフージーズのボーカルとしてヒップホップ界でも有名になったローリン・ヒルさんがリードボーカルを務めています。

ベートーヴェン作曲の交響曲第9番第4楽章のメロディを使用した讃美歌で、それをさらにアレンジしたバージョンが映画では使用されました。

神様からの愛に感謝しその存在をたたえる歌詞と、聖歌隊であるクワイアの迫力ある歌声が合わさって力強いサウンドを生み出しているんですよね。

讃美歌やゴスペルに興味があるなら、映画『天使にラブソングを2』は必見ですよ!

濱田卓也

讃美歌257番「神は我がやぐら」Martin Luther

ドイツの宗教改革者として有名なマルティン・ルターが1527年から1529年の間に作詞・作曲をした曲。

ルターの作品の中で最もよく知られている讃美歌で、現在では英語をはじめとして多くの言語に訳されています。

プロテスタント教会がローマ・カトリック教会から分離する際、彼が中心人物の一人であったため、プロテスタント教会でもよくこの曲が歌われています。

歌詞は『旧約聖書』の「詩編46」が元となっており、困難な時の私たちの逃げどころである神への感謝や賛美を表している曲です。

HATSUMI

讃美歌354番「かいぬしわが主よ」William Bradbury

1836年発行の『若者のための讃美歌集』に発表され、人気を博した讃美歌です。

この『若者のための讃美歌集』の編集者であるドロシー・アン・シュラップが作詞をしたと言われており、神への信頼と親しみをこめた願いを表しています。

ヨハネによる福音書10章11節や、マタイによる福音書5章1-3節が基になっており、神の救いの御業や救いの恵みがテーマとなっています。

日本でも有名な讃美歌の一つで、子どもの教会でもよく歌われています。

HATSUMI

きよしこの夜Thomas Boys Choir

1818年の12月24日の夜に初演されて以来、世界中の人々に愛され、今や300の言語と方言に翻訳され歌われているクリスマス・キャロル。

聖ニコラウス教会で司祭を務めたモールが書いた詩に、同教会のオルガン奏者であった教師のグルーバーがメロディーを作曲して誕生しました。

聖ニコラウス教会はオーベルンドルフという地にある教会ですが、当時、ナポレオン戦争によりオーベルンドルフの人々は、何年もの間厳しい時代を過ごしていました。

モールとグルーバーはこのクリスマス・キャロルによって少しでも人々に希望を与えたいと願い、この曲を作ったと言われています。

HATSUMI

讃美歌66番 「聖なる、聖なる、聖なるかな」John Dykes

旧約聖書イザヤ6章1節-7節・ヨハネの黙示録4章8節の一節をもとに作詞された讃美歌で、キリストの父なる神の永遠の子なること、父と同一なること、および三位一体の教理を定義した讃美歌として歌い継がれています。