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おすすめのラテンミュージック|ハイセンスな名曲を紹介
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おすすめのラテンミュージック|ハイセンスな名曲を紹介

スペイン、ポルトガル、イタリア、キューバなど、ひとくちにラテンミュージックといっても、そのジャンルは非常に多岐にわたります。

いざラテンミュージックを掘り下げてみようと思っても、探すのに苦労してしまうことってよくありますもんね。

と・い・う・わ・け・で……!

今回はスペイン、キューバ、イタリア、ポルトガル、はてまたチリやコロンビアなど、さまざまな国から名曲のラテンミュージックをピックアップしてみました!

知名度というよりも、楽曲の完成度やアーティストの実力をベースにチョイスをしたので、「ハイセンスな音楽」を求めてる人は必見ですよ!

おすすめのラテンミュージック|ハイセンスな名曲を紹介

CarusoLucio Dalla

海の底よりも深い愛。

そんな言葉がぴったりなイタリアの名曲が、こちらの『Caruso』です。

イタリアのシンガーソングライターである、ルーチョ・ダッラさんによって作曲されたこの曲は、偉大なテノール歌手であるエンリコ・カルーソーさんの晩年の恋愛が描かれています。

その高い実力から世界的な支持を受けていたカルーソーさんは、晩年に気管系の大病を患ってしまいます。

歌手生命に関わる病気であるにもかかわらず、カルーソーさんは歌い方を工夫してステージに立ち続けていたのですが、日に日に病状は悪化していきます。

そして、1921年に48歳の若さで奥さまに看取られながら、この世を去りました。

そんなカルーソーさんの生涯に感動を覚えたルーチョ・ダッラさんが、彼が療養していたホテルや資料を片っ端から調べ、カルーソーさんの気持ちをつづったものが、この『Caruso』なのです。

筆者の私はあらゆる国の音楽を聴いているのですが、いまだに『Caruso』をこえる楽曲を見つけられていません。

メロディー、リリック、アーティストの実力、メッセージ性、全てにおいてパーフェクトな「本物の芸術作品」です。

Ryo

Quem Me DeraMariza

ポルトガルの伝統音楽、ファドで女王と称されるアーティスト、マリーザさん。

ファドの女王とまで言われている彼女ですが、実は生まれはポルトガルではなくモザンビークなのです。

モザンビークの経済状況を考えると、恐らく貧しい幼少期を過ごしたと思います。

そんなドラマティックな生き方からなる、メッセージ性は非常に高く、あらゆる国で高い評価を受けています。

こちらの『Quem Me Dera』はそんな彼女の名曲で、現代音楽とファドを見事にミックスしています。

Ryo

Ya no queda nadaAlba Diaz

フラメンコのカンタオーラとしても活躍しているアーティスト、アルバ・ディアスさん。

非常にマイナーなアーティストで、おそらく母国であるスペインでも、その存在を知る人は少ないと思います。

彼女の魅力はフラメンコのカンテをベースにしながらも、ソウルフルな歌い方をする部分です。

こちらの『Ya no queda nada』は、そんな彼女の代表曲で、R&Bやソウルミュージックとフラメンコが組み合わさった独特のサウンドに仕上げられています。

Ryo

CubafoníaDaymé Arocena

キューバ出身のアーティスト、ダイメ・アロセナさん。

自身のルーツであるアフリカ系の民族音楽とキューバンアフロを組み合わせた唯一無二のジャンルが印象的なアーティストです。

楽曲によっては、スロージャズやテクノといったジャンルも民族音楽に取り入れています。

その高い作曲センスから世界中のディープなリスナーや評論家から好まれています。

こちらの『Cubafonía』は彼女の代表曲の一つで、独特のキューバンアフロサウンドに仕上げられた作品です。

Ryo

El RatónDiego El Cigala

現代のフラメンコの王様、ディエゴ・エル・シガーラさん。

フラメンコの最高の称号である「ドン」もいつか取れるかもしれないと言われている、世界でもトップクラスのボーカリストです。

ちなみに「ドン」の称号は約200年のフラメンコの歴史のなかで、アントニオ・チャコンさんしか取っていません。

こちらの『El Ratón』は彼の代表曲の一つで、フラメンコにタンゴをミックスさせた、独特のサウンドに仕上げられています。

Ryo

VolareGipsy Kings

フランス出身のバンド、ジプシー・キングス。

スペイン語で楽曲をリリースするため、スペイン人と思われがちですが実はフランス出身なんですよね。

こちらの『Volare』はジプシー・キングスの代表曲の一つなのですが、実はオリジナルではありません。

原曲はイタリア出身のドメニコ・モドゥーニョさんの『Nel blu dipinto di blu』という作品で、第1回のグラミー賞を獲得しています。

純粋なカバーというよりは、オマージュに近い要素を持っており、リリックの部分部分はスペイン語で歌われています。

フランス出身のバンドがスペイン語とイタリア語で歌う、イタリア産の名曲という非常にややこしい曲ではありますが(笑)、楽曲の完成度はすばらしいので、ぜひチェックしてみてください。

Ryo