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ミニマルミュージックの名曲|マイナーな作品も登場
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ミニマルミュージックの名曲|マイナーな作品も登場

現代音楽を語る上で外せないジャンルの1つ、ミニマルミュージック。

名前を聞いたことがあっても定義まではよく分からないといった方も多いのではないでしょうか?

ミニマルミュージックの定義は意外にもシンプルで、主に同じような旋律をひたすらに反復することを意味します。

雰囲気としては基本的にアンビエントミュージックに近い感じですね。

今回はそんなミニマルミュージックの名曲をセレクトしました。

マイナーな作品も登場するので、すでにミニマルミュージックが好きな方もぜひチェックしてみてください。

ミニマルミュージックの名曲|マイナーな作品も登場

Anthracite FieldsJulia Wolfe

同じ旋律を長い時間をかけて繰り返すという特徴を持っているミニマル・ミュージック。

そういった特徴は楽曲の世界観を作り上げるのに相性がよく、いわゆる世間一般で言われるような「雰囲気のある曲」が多い印象です。

こちらの『Anthracite Fields』は世界観がしっかりと表現されたミニマル・ミュージックの1つで、タイトルの「無煙炭の田畑」という表現にぴったりな曲調に仕上げられています。

ぜひチェックしてみてください。

Ryo

Icebreaker Trance Part 4Michael Gordon

アメリカの作曲家、マイケル・ゴードンさんの『Icebreaker Trance Part 4』は同じような旋律を反復しながらも、後半にかけて徐々に盛り上がる構成が印象的な楽曲です。

パーカッションなども加わるエネルギッシュなサウンドは、ミニマムミュージックやアンビエントミュージックと言えば静かな音楽、という印象を持つ人にとっては意外なものかもしれません。

ロックやポップミュージックが好きな人にも親しみやすい音楽と言えるでしょう!

もも@ライター

Phrygian gatesADAMS

ピアノを主体とした構成が印象的な作品、『Phrygian gates』。

ミニマル・ミュージックといえば、こういったピアノが主体のインストゥルメンタルが多いのですが、この作品はその中でも特にシュールな雰囲気に仕上げられています。

リラックスができるヒーリング・ミュージックに近いメロディーというわけでもなければ、シリアスなメロディーというわけでもない。

とにかく形容しがたい独特のメロディーが印象的ですね。

曲の時間もそれなりに長いので、たっぷりとミニマル・ミュージックを味わいたい方にオススメです。

Ryo

Music for 18 MusiciansSteve Reich

ミニマル・ミュージックは音を繰り返すという性質上、展開が遅い傾向にあります。

そのため短時間でミニマル・ミュージックを味わうのは意外に難しいところがあります。

そんな方は作品が連なった1つの作品群を聴いてみるのがオススメです。

こちらの『Music for 18 Musicians』はそういった作品の1つです。

ゆっくりと展開されていくのですが、気がつけば最初のときとはずいぶんと雰囲気が変わっていることに気づくと思います。

そういった部分もミニマル・ミュージックの魅力ですので、ぜひチェックしてみてください。

Ryo

Infra 1Max Richter

モールス信号のような静かな音色から始まる『Infra 1』は、ドイツ生まれのイギリスのミュージシャン、マックス・リヒターさんが作曲しました。

同じような旋律を繰り返しながらも、映画のワンシーンのような情緒的な世界観が広がる楽曲です。

ちなみに、マックス・リヒターさんの楽曲は、レオナルド・ディカプリオさん主演の映画『シャッター・アイランド』やドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』など、いくつもの映像作品で使用されていますよ。

もも@ライター

Sogno ad Occhi ApertiGiovanni Sollima

バッハの様式美を極限まで尖らせたかのような、とても叙情的かつ重厚な作品。

チェロが幾重にもその音を重ねながら長調と短調をぎりぎりのバランスで行き来し、暗くもありながら明るくもある幻想的なイメージを展開します。

曲名にはDaydream、つまり白昼夢という単語が入っていますが、夜に聴いても夢の世界へトリップしてしまいそうです。

これ見よがしな展開がないにもかかわらず曲の場面ごとにいろんな景色が浮かび上がってくるアレンジは流石というほかありません。

増田文化