現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲
現代音楽と言われても、そういった音楽ジャンルがあること自体知らない、という方が大多数なのではないかと思います。
知識として多少は知っていたとしても、敷居が高く難解なイメージを抱かれている方も多いのではないでしょうか。
クラシックのみならず、ミニマル・ミュージックからアヴァン・ポップ、フリージャズ、ノイズ・アヴァンギャルドにいたるまで、現代音楽の影響は多くの分野で根付いています。
そんな現代音楽の名曲とされる楽曲を軸として、幅広い分野における楽曲を選出してみました。
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現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲
ディジュリドゥ協奏曲より 第2楽章「風」Sean O’Boyle
オーストラリアの先住民族アボリジニが儀式のときに使うディジュリドゥという楽器とオーケストラのために書かれた風変りな曲です。
こんなに倍音が出まくってピッチもよくわからない楽器をオーケストラと合奏させるだけでも勇気がいることですが、見事に作品として成立しています。
Stravinsky: The FirebirdValery Gergiev
チャイコフスキーやリムスキー=コルサコフの影響が色濃いものの、大規模な管弦楽の手法を駆使した親しみやすい作品として、ストラヴィンスキー嫌いからも一定の評価を得ている作品。
いくつかのバージョンがあるが、初版の4管編成の芳醇な響きは抜群の魅力を誇る。
Webern: PassacagliaJukka-Pekka Saraste
作品番号のつかない楽曲をかなりこなした上で、満を持してOpus 1を名乗った作曲者の本格的な第一作は、後期ロマン派の音楽的要素を用いながらルネサンス・バロック期の音楽手法であるパッサカリアで無調音楽への入り口を切り開こうとした画期的な試みとなった。
弦楽四重奏曲第3番Michael Nyman
なんとスタイリッシュな悲しい旋律でありましょうか。
マイケル・ナイマンがルーマニア革命を記念して作られた曲であり、曲のインスピレーションはルーマニア民謡の旋律からとられていますが、バルトークのアプローチとは全然違います。
バルトークがつむじ風の中を駆け抜けるジプシーの馬車だとすれば、ナイマンは複雑に入り組んだロンドンの地下鉄(チューブ)の疾走感を思わせます。
組曲:「アンタークティカ」より ペンギン・バレエNigel Westlake
力強くて男臭い曲なのに、実はお菓子の国のような魅力に溢れている珠玉の逸品です。
曲名の「アンタークティカ」とは南極大陸の意味であり、曲中には木の船とかペンギンとかが登場し、一大叙事詩を作り上げます。
神々しさに溢れる魔法が鳴り響く名曲でしょう。
Kodály: Háry-János-SuiteSinfonieorchester ∙ Juraj Valčuha
バルトークと並んで20世紀ハンガリーを代表するコダーイ・ゾルタンの代表作。
本来はオペラ・コミックだが、ハンガリー語の台詞が多いこともあってなかなか上演機会はない。
オペラの中から6曲選んで管弦楽で演奏される組曲の方が有名。
3・5曲目には伝統的な民族楽器ツィンバロンが加わる。