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沖縄の楽器一覧。琉球音楽の民族楽器
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沖縄の楽器一覧。琉球音楽の民族楽器

沖縄の音楽ってどこか独特な雰囲気があって、ゆったりした曲は聴いていると心が落ち着いたり、アップテンポな曲は踊りたくなるような楽しげな曲がたくさんありますよね!

沖縄の音楽の独特な雰囲気は、琉球音階によるところも大きいですが、沖縄ならではの楽器が使われていることも大きく影響していますね!

とくに三線は沖縄を代表する楽器で、誰しもがその音色を聴いたことがあると思います。

この記事では、そのほかにも沖縄でよく演奏されている楽器を紹介していきますので、ぜひそれぞれの楽器の背景や音色を知るキッカケにしてみてください。

沖縄の楽器一覧。琉球音楽の民族楽器

三線

沖縄の楽器といえば、三線がもっとも有名なのではないでしょうか?

沖縄の民謡はもちろん、沖縄出身アーティストが歌うポップス、さらには沖縄をテーマにしたような楽曲だと必ずと言っていいほど三線が使われていますよね。

三線は三味線の元となった楽器と言われており、胴の部分に張られたニシキヘビの皮が特徴的です。

その名の通り3本の弦が張られており、バチを使って弦を弾いて音を出します。

楽器の見た目や演奏方法も三味線と似ていますが、三線は三味線よりもやわらかい音が鳴るとされており、その違いを聴き比べてみるのもおもしろいかもしれませんね。

羽根佳祐

三板

三板は「さんば」と読み、その名の通り三枚の板をヒモでつなげたような楽器です。

手のひらに収まる程の大きさで、左手の親指から薬指の間にそれぞれ1枚ずつ挟んで演奏します。

演奏する際には、左手の親指を使ってそれぞれの板をぶつけるように音を出したり、右手も使って8分音符や16分音符を刻んだりと、練習次第で複雑なリズムも奏でられるようになります。

また右手は舞の振り付けのようにヒラヒラと動かしながら演奏することも多く、音だけでなく演奏する姿も美しいのです。

羽根佳祐

パーランクー

パーランクーとは、バチで叩いて音を出すタンバリンくらいの大きさの太鼓です。

皮は胴の片面にだけ張られており、皮が張られていない面は大きな穴が空いています。

固く分厚い牛の皮が鋲で固定されており、バチで叩くと固くて鋭い音が出ます。

パーランクーはエイサーの際に使われる楽器として沖縄では非常にメジャーで、小さいころから触れる楽器のようですね。

片手で持って演奏できるため、エイサーの踊りをしながら演奏している姿がよく見られます。

羽根佳祐

胡弓

胡弓は沖縄の言葉で「クーチョー」と読むこの楽器は、琉球古典音楽の伴奏に使われることも多い楽器です。

丸い胴にヘビの皮が張られているなど、同じく沖縄のメジャーな楽器である三線と似たような形をしていますが、三線よりも少し小ぶりなサイズ感の楽器です。

さらに演奏方法も異なっており、三線はバチで弦を弾いて演奏しますが、胡弓はバイオリンのように弓で弦を擦ることで音を奏でています。

こうした演奏方法の楽器を擦弦楽器と呼びますが、擦弦楽器ならではの連続的な音からは洋風な雰囲気を感じる一方、その音色からはしっかりと沖縄らしさが感じられるという、不思議な魅力のある楽器です。

羽根佳祐

琉球かれん

沖縄の楽器というと、古くから伝わる伝統的な楽器ばかりを思い浮かべるかもしれませんが、この琉球かれんは2000年以降に米須清二郎さんによって発明された比較的新しい楽器です。

3本が1組になった金属弦が4セットと、1本の三線弦の合計13本の弦を持っているため、ギターと三線を合わせて1つにしたような独特な楽器といえるでしょう。

また3本1組になった金属弦は押弦せずに弾くだけでコードが奏でられ、1本の三線弦でメロディを奏でる仕組みになっています。

そのため小さな子供やあまり楽器を演奏したことがないお年寄りの方でも気軽に楽しめる楽器なんです。

羽根佳祐

四つ竹

四つ竹とは、琉球古典舞踊で使われる楽器の一つです。

2枚1組になった竹製の板を両手に持って演奏することから四つ竹とよばれています。

演奏方法はシンプルで、伴奏に合わせてそれぞれの板をぶつけ合わせて、カスタネットのように音を奏でます。

拍子木のように「パチン」と乾いた音が出せます。

古典舞踊で使われる楽器ということで、振り付けの中で演奏されます。

華やかな沖縄の伝統的な衣装にも似合う、きれいな房が付いており、踊りの小道具としての役割も果たしています。

羽根佳祐