アフリカ発祥の民族楽器まとめ
アフリカの楽器というと、あなたはどれくらいご存じでしょうか?
民族楽器としてポピュラーなアサラトやカリンバをはじめ、手で直接叩くパーカッションとして人気のジャンベもアフリカ発祥なんですよね。
しかし、アフリカにはもっともっとたくさんの民族楽器が根付いています。
この記事では先に挙げたような比較的知られている楽器はもちろん、日本ではあまり見かけない楽器まで、アフリカ発祥の民族楽器を一挙に紹介していきますね。
エキゾチックな雰囲気の音楽が好きな方はもちろん、ご自身で民族楽器を演奏してみたい方もぜひご覧ください。
アフリカ発祥の民族楽器まとめ
ボロン
ボロンは、マリやギニアなどの西アフリカで演奏されるハープ型の弦楽器です。
胴はひょうたんで、上部に毛の付いたままの獣皮が張られています。
この胴の部分に座って演奏します。
ネック部分である木の棒には3本の弦が張られ、ネックの先端には金属製の「ジャラジャラ」を付けることもあります。
胴に穴が空いており、胴をたたくことで打楽器としても使用でき、弦楽器と打楽器が一体になっています。
ハープ部分の音程は低めで、ボンボンという音色が特徴です。
(香菜子)
パンロゴ
パンロゴは、西アフリカ、ガーナのガ族に伝わる民族打楽器です。
コンガの原型とも言われ、コンガと同様、楽器を地面に置いて立って演奏します。
木に穴を空けたの胴に、アンテローブの皮をひもとくいでとめています。
打面はヤギやヒツジの皮が使用されており、くいをハンマーで打ちチューニングします。
深みのある音色が特徴で、たたき方によって多くのリズムや音色が出せます。
一つひとつの楽器にアディンクラのシンボルが彫られています。
(香菜子)
カカキ
カカキは主に中央アフリカに住むハウサ族が使用するしんちゅう製の金管楽器です。
儀式用の楽器として使用され、王族の出仕時などにファンファーレとして吹奏されます。
とても長いことが特徴で、長さが3mから4mもあります。
トランペットなど主な金管楽器にあるピストンやバルブはなく、唇やリードの緊張感を変えることで音程を変えてる自然倍音の楽器です。
また、とても長いですが、楽器の先は地面につけずに持って演奏します。
(香菜子)
エコンティン
エコンティンは、西アフリカのセネガルやガンビア、ギニアビサウに住むジョラ族が愛用する、ギター型の弦楽器です。
ひょうたんのボディに獣の皮が張っています。
棒状の長いネックが特徴で、本の弦の長さが違い、長い弦でメロディが短い弦で装飾音が演奏されます。
また、アメリカで生まれたバンジョーの起源とされています。
奴隷としてアメリカへ連れてこられた西アフリカの人たちが、このエコンティンを元に弦楽器を作ったと言われています。
(香菜子)
カリンバ
カリンバはハンドオルゴールや親指ピアノとも呼ばれ、箱の上に並ぶ鉄や竹の棒を親指の爪ではじき演奏する楽器です。
アフリカ・ジンバブエに住むショナ族の民族楽器です。
ショナ族では代々、祭礼や儀式の時に先祖の霊やスピリットを交信するために演奏されてきた神聖な役割を持ってきました。
オルゴールの起源とも言われています。
2020年以降、人気ゲーム「任天堂switch あつまれ どうぶつの森」に登場し知名度は一気に上がりました。
YouTubeにてチャンネル登録者10万人以上を持ち活躍するカリンバ奏者のMisaさんが活躍されるなど、現代のネット社会でも人気の楽器です。
(香菜子)