アフリカ発祥の民族楽器まとめ
アフリカの楽器というと、あなたはどれくらいご存じでしょうか?
民族楽器としてポピュラーなアサラトやカリンバをはじめ、手で直接叩くパーカッションとして人気のジャンベもアフリカ発祥なんですよね。
しかし、アフリカにはもっともっとたくさんの民族楽器が根付いています。
この記事では先に挙げたような比較的知られている楽器はもちろん、日本ではあまり見かけない楽器まで、アフリカ発祥の民族楽器を一挙に紹介していきますね。
エキゾチックな雰囲気の音楽が好きな方はもちろん、ご自身で民族楽器を演奏してみたい方もぜひご覧ください。
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アフリカ発祥の民族楽器まとめ
ケベロ
ケベロは、アフリカのエチオピアの宗教儀式などで使用される両面ヘッドの打楽器です。
えんすい型になっており、両面の大きなヘッドと小さなヘッドで音程の異なる音を出せます。
太鼓の両面には牛の皮が張ってあります。
長さ1mほどの大きな太鼓ですが、楽器に取り付けられたストラップで肩に掛けて抱えながら演奏します。
手でたたくことが一般的ですが、バチを使って演奏することもあります。
エチオピアの宗教儀式で使用されるのは大きいサイズのものですが、比較的小さなものは一般民衆の結婚や葬儀など儀式にも使われるなど、エチオピアの人々の生活に密着した楽器です。
(香菜子)
ジャンベ
ジャンベはギニアやマリ、セネガル、コートジボワール、ガーナなど、西アフリカの国々で演奏されている伝統的な打楽器です。
深い胴の片方だけに打面を設けた片面太鼓で、打面には動物の皮が張られています。
約500年以上前に誕生し、もともとは収穫などの儀式や遠い村落の間の通信手段として使用されていました。
演奏方法によって低音・中音・高音の3色の音色を分けられ、それらを組み合わせることで多様なビートを構成できます。
有名なジャンベを使うアーティストさんにママディ・ケイタさんなどがいらっしゃいます。
(香菜子)
カリンバ
カリンバはハンドオルゴールや親指ピアノとも呼ばれ、箱の上に並ぶ鉄や竹の棒を親指の爪ではじき演奏する楽器です。
アフリカ・ジンバブエに住むショナ族の民族楽器です。
ショナ族では代々、祭礼や儀式の時に先祖の霊やスピリットを交信するために演奏されてきた神聖な役割を持ってきました。
オルゴールの起源とも言われています。
2020年以降、人気ゲーム「任天堂switch あつまれ どうぶつの森」に登場し知名度は一気に上がりました。
YouTubeにてチャンネル登録者10万人以上を持ち活躍するカリンバ奏者のMisaさんが活躍されるなど、現代のネット社会でも人気の楽器です。
(香菜子)
カカキ
カカキは主に中央アフリカに住むハウサ族が使用するしんちゅう製の金管楽器です。
儀式用の楽器として使用され、王族の出仕時などにファンファーレとして吹奏されます。
とても長いことが特徴で、長さが3mから4mもあります。
トランペットなど主な金管楽器にあるピストンやバルブはなく、唇やリードの緊張感を変えることで音程を変えてる自然倍音の楽器です。
また、とても長いですが、楽器の先は地面につけずに持って演奏します。
(香菜子)
ボロン
ボロンは、マリやギニアなどの西アフリカで演奏されるハープ型の弦楽器です。
胴はひょうたんで、上部に毛の付いたままの獣皮が張られています。
この胴の部分に座って演奏します。
ネック部分である木の棒には3本の弦が張られ、ネックの先端には金属製の「ジャラジャラ」を付けることもあります。
胴に穴が空いており、胴をたたくことで打楽器としても使用でき、弦楽器と打楽器が一体になっています。
ハープ部分の音程は低めで、ボンボンという音色が特徴です。
(香菜子)
アサラト
アラサトは、手に持つ演奏する西アフリカで生まれた民族打楽器です。
直径5センチ程度の木の実が二つ、20~25センチ程度のひもで結びつけられています。
木の実の中には植物の種子やビーズが入っていて、手に持って振ることでマラカスのような音、と木の実同士のぶつかるコツコツという音を合わせて演奏します。
一方の木の実を人差し指と中指の間にひもを通すように持ち、手のひらを垂直にして前後に振ります。
アサラトの技術を競う世界大会「Asalato Free Style Battle」では、日本人のパンマンさんやワタリさんが優勝するなど日本でも人気の楽器です。
(香菜子)