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海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ

「SKA」は1950年代から1960年代にかけてジャマイカで生まれた音楽ジャンルで、アメリカのジャズやR&B、ジャマイカのフォーク音楽と呼ばれる「メント」などの影響を受けて誕生したと言われています。

スカについてほとんど知らないという方であっても、2、4拍目が強調されたビートを一度は耳にしたことがあるはず、と言うくらいに実はスカの要素はさまざまなジャンルの中で取り入れられているのですね。

そんなSKAをこれから聴いてみたいという方に向けて、オリジナルのスカから2トーン・ネオスカにスカパンク、スカコアといったさまざまなジャンルで活躍する代表的な洋楽のバンドを一挙ご紹介します!

海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ

The Impression That I GetThe Mighty Mighty Bosstones

アメリカのスカコア・バンドの先駆的な存在にして、2022年に突然解散を発表して39年という長いキャリアに終止符を打ったザ・マイティ・マイティ・ボストンズ。

アメリカはマサチューセッツ州ボストン出身、1983年に結成された彼らは本国のハードコアパンク・シーンに身を置きながらも、1970年代後半のイギリスで勃発した「2トーン・スカ」のムーブメントに多大な影響を受けたというルーツを持つバンドで、そういった音楽的なバックボーンがサウンドにも明確に表れています。

アンダーグラウンド・シーンでライブ活動を続け、1989年に同郷の名門インディーズ・レーベル「Taang! Records」よりデビュー・アルバム『Devil’s Night Out』をリリース。

荒々しいハードコアの精神と軽快な2トーン・スカが交互に登場するサウンドは多くの熱狂的なファンを生み出し、1993年には満を持してメジャー・レーベルよりサード・アルバム『Don’t Know How to Party』を発表しています。

1997年にリリースされた5枚目のアルバム『Let’s Face It』はビルボード・チャート27位という好成績をマーク、リード・シングル『The Impression That I Get』が同じくビルボードのモダンロック・トラックスにて1位を獲得するなど彼らのキャリアの中で最も成功を収めた作品となりました。

MVやアーティスト写真を見ればわかるように、ハードコアパンク出身ながら2トーン・スカの伝統に忠実な形で、びしっとスーツで決めているルックスも最高にカッコいいですよね!

KOH-1

On My RadioThe Selecter

2トーン・スカのムーブメントの中でとくに有名なバンドの1つが、こちらのザ・セレクターです。

人種混合というだけではなく、フロントに女性ボーカリストのポーリーン・ブラックさんが立つという当時としては革新的なラインアップのバンドということでも知られており、2トーン・スカのバンドたちが持っていた理念のようなものを最も体現したバンドと言えるかもしれませんね。

そんな彼らは1979年にスペシャルズとのスプリット・シングルとしてリリースされた『Gangsters』でデビューを果たし、同年に発表したシングル『On My Radio』では全英チャート6位をマークして一躍注目を集めます。

翌年にリリースされた、紳士が壁にもたれかかっているジャケットでも有名なデビュー・アルバム『Too Much Pressure』が全英チャート5位という好成績を記録。

1981年にはセカンド・アルバム『Celebrate the Bullet』をリリースするも商業的には失敗してしまいバンドは解散してしまいますが、1991年には再結成を果たして新作もリリースしています。

他のバンドと比べても古き良きスカのビートを軸としたサウンドもさることながら、ザ・セレクターの最大の魅力はなんといってもポーリーンさんの表情豊かなソプラノ・ボイスによるボーカル、そして社会問題などに切り込んだ歌詞でしょう。

彼らのサウンドを気に入った方は、ぜひ和訳などで歌詞もチェックしてみてくださいね。

KOH-1

Anywhere You Wanna GoThe Bennies

オーストラリア出身のスカバンド「The Bennies」。

世界中をツアーしており、オーストラリアではヒーロー的存在。

現代のダンスロックとスカパンクなどをミックスさせながら演奏する全く新しいスカバンドと言えるでしょう。

日本にも定期的に来日しているとのことです。

Toop ToopCassius

フランス出身の3人組バンドCassiusの「Toop Toop」デュオフレンチハウス、インディーダンスユニットならではの斬新なスカチューンです。

打ち込みの入れどころ、ベースラインがとても気持ちのいい曲に仕上がっています。

Where’s My Time Stick?Chase Long Beach

REEL BIG FISHのボーカルがプロデュースするアメリカの若手スカバンド「Chase Long Beach」。

直球すぎるメッセージとポップで爽快なメロディが聴いていて、気持ちが上がってくるような曲になっています。

スカバンドを知らない方でも入りやすい曲ですね。

No HopeMad Caddies

1995年8月に結成されたスカバンドで、ボーカルギター・ベース、ドラム、トランペット、トロンボーン、の6人で構成されている「Mad Caddies」。

この曲ではトランペットが強調されていてとても聴き応えがある1曲です。

ライブでの演奏力やパフォーマンスにくぎ付けになることまちがいなし。