海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ
「SKA」は1950年代から1960年代にかけてジャマイカで生まれた音楽ジャンルで、アメリカのジャズやR&B、ジャマイカのフォーク音楽と呼ばれる「メント」などの影響を受けて誕生したと言われています。
スカについてほとんど知らないという方であっても、2、4拍目が強調されたビートを一度は耳にしたことがあるはず、と言うくらいに実はスカの要素はさまざまなジャンルの中で取り入れられているのですね。
そんなSKAをこれから聴いてみたいという方に向けて、オリジナルのスカから2トーン・ネオスカにスカパンク、スカコアといったさまざまなジャンルで活躍する代表的な洋楽のバンドを一挙ご紹介します!
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もくじ
- 海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ
- More Today Than YesterdayGoldfinger
- Ghost TownThe Specials
- DynamiteThe Skatalites
- She’s KeroseneThe Interrupters
- One Step BeyondMadness
- SpiderwebsNo Doubt
- Party at Ground ZeroFishbone
- SanteriaSublime
- UnityOperation Ivy
- Save It For LaterThe Beat
- Two Tone ArmyThe Toasters
- RatatatThe Skints
- Simmer downThe Wailers
- The World Is NewSave Ferris
- New GirlThe Suicide Machines
- Lip up FattyBadManners
- All My Best Friends are Metalheads”Less than Jake
- Lost AgainDancehall Crashers
- The Impression That I GetThe Mighty Mighty Bosstones
- On My RadioThe Selecter
- Anywhere You Wanna GoThe Bennies
- Toop ToopCassius
- Where’s My Time Stick?Chase Long Beach
- No HopeMad Caddies
- Beer SongMustard Plug
- Burnin’ LoveThe Porkers
- New BloodJeremiah Ferrari
- Why Can’t We Be FriendsSmash Mouth
- Saturday SkinsThe Skoidats
- I Can’t WaitHepcat
- Monkey BoogieMillencolin
- FarsightedFive Iron Frenzy
- I’ll Be Here Awhile311
- Don QuixoteCherry Poppin’ Daddies
- Can’t Stop The RadioBeat Union
- What Goes Around Comes AroundCatch 22
- Trailer RasLong Beach Dub Allstars
- Consequential ApathyRX Bandits
- Take On MeReel Big Fish
- Hoosier LoveMU330
- Timber – Pitbull ft. Ke$ha – Ska CoverParty Like It’s…
海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ
More Today Than YesterdayGoldfinger
2000年代以降のパンクやエモといったサウンドを語る上で欠かせないプロデューサー、ジョン・フェルドマンさん。
スクリーモの旗手として現在も人気のバンドであるザ・ユーズドの大ヒットしたデビュー作をプロデュース、一躍人気プロデューサーとして注目を集めましたね。
そんなジョンさんが率いるアメリカはカリフォルニア州サンタモニカ出身、ゴールドフィンガーは1994年に結成されたポップ・パンク~スカコアの人気バンドです。
本国アメリカはもとより、ヨーロッパや日本において熱狂的なファンの多いバンドの彼らの音楽性は、メロコアやポップ・パンクといった要素とスカコアのちょうど中間に位置するようなサウンドを鳴らしており、さまざまなジャンルの要素をあくまでシンガロング必至のキャッチーな楽曲へと仕上げる手腕はまさにお見事、としか言えませんね。
純然たるスカ・バンドというわけではないのですが、人気のスカ・バンドといった海外の記事を見ると大抵選ばれていますし、1996年の記念すべきセルフタイトルのデビュー作に収録されたリード・シングルで、スカの要素とメロディックなパンクの要素が融合した最高のキラーチューン『Here in Your Bedroom』を聴いてもらえれば、その辺りの事情は理解できるのではないでしょうか。
フィッシュボーンのボーカリスト兼サックス奏者、アンジェロ・ムーアさんがホーン・セクションとして参加したセカンド・アルバム『Hang-Ups』辺りもおススメです!
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Ghost TownThe Specials
イギリスにパンク・ムーブメントが吹き荒れた1977年に結成され、古き良きスカ・サウンドをパンクのエネルギーとともに復活させたのがザ・スペシャルズ。
多民族で構成された彼らは伝説的なレーベル「2トーン」を立ち上げて、自らの作品はもちろんマッドネスやバッド・マナーズなどの人気スカ・バンドと契約、世に送り出しています。
1979年にリリースされた記念すべきデビュー・シングル『Gangsters』はいきなり全英チャート6位をマークしていますから、当時の彼らに対する人気や期待がうかがえますよね。
モノクロで統一されたクールなアルバム・ジャケットに目を奪われる、同じく1979年にリリースされたセルフタイトルのデビュー・アルバムはエルヴィス・コステロさんがプロデュースを務め、全英チャート4位のヒット記録。
前述した「2トーン」にちなんで「2トーンスカ」と呼ばれた彼らの音楽は、イギリスのみならず世界中にブームを巻き起こして後続のバンドたちにも多大なる影響を与えたのです。
スカの軽快なリズムとパンキッシュな疾走感を兼ね備えたスペシャルズの音楽は、クラブでダンスするという意味でも最高のサウンドではあるのですが、歌詞に目を向けるとシリアスなテーマも多く見受けられるのが特徴で、権力に対する反抗や社会への皮肉といった姿勢が当時の若者に熱狂的に受け入れられたのは必然なのですよね。
余談ですが、彼らのスカ・サウンドはロック的なギター・ソロも随所に盛り込まれていますから、スカに苦手意識のあるロック・ファンも聴きやすいと言えるのではないでしょうか。
(KOH-1)
DynamiteThe Skatalites
ジャマイカが生んだスカ~レゲエ・バンドの最高峰、スカタライツ。
彼らの成り立ちは友人同士がバンドを組んで、というものではなく「スタジオ・ワン」という伝説的なスタジオを設立したことでも知られる音楽プロデューサー、コクソン・ドッドさんが自らメンバーを集めたハウスバンドが始まりとされています。
1963年に結成され、年齢もばらばらの名うてのジャズ・ミュージシャンたちが集まったスカタライツは、スタジオ・ワンに所属するシンガーたちのバックバンドを務めながらもバンド自身の名義で作品をリリースして人気を博します。
1964年にリリースされた名曲『Man In The Street』は本国ジャマイカのみならず英国チャートのトップ10入りを果たすなどヒットを記録しました。
メンバー間の確執などもあってバンドは1965年に解散、活動期間は2年足らずという短いものでしたが、後世のミュージシャンから再評価の機運が高まって1983年には再結成を果たし、来日が実現するなど積極的な活動を続けながら現在に至ります。
アメリカのジャズ・ミュージシャン憧れていたという彼らのサウンドは、古き良きジャズやR&Bをルーツとしながらもさまざまなジャンルをミックスされたバラエティ豊かな楽曲群が特徴で、軽快なスカのリズムに合わせて思わず踊りたくなってしまうものばかり。
スカコアなどを愛聴していて、ルーツに興味を持ち始めた方であればぜひスカタライツの音楽を編集盤などを通してチェックしてみてほしいですね!
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She’s KeroseneThe Interrupters
2010年代以降にデビューを果たしたスカ・パンク・バンドの中で、最も注目を集める存在の1つがこちらのジ・インタラプターズです。
2021年にはビリー・アイリッシュさんの名曲『Bad Guy』をカバーしたバージョンがホンダCIVICのCMに起用されたことで、彼女たちを知った方も多いかもしれませんね。
ハスキーな声質が魅力的なエイミー・アレンさんがフロントに立ち、ランシドやトランスプランツといったバンドのツアー・メンバーやエンジニアなどを務めるケヴィン・ビヴォナさん、そして彼の兄弟たちで構成された4人組の彼らは、ランシドのフロントマンにしてカリスマ、ティム・アームストロングさんにその才能と可能性を見初められたバンドなのですね。
2014年のアルバム・デビュー以来、地道なライブ活動などで人気と知名度を高めて2年置きにアルバムをリリース、2018年にリリースされたサード・アルバム『Fight the Good Fight』のリード・シングル『She’s Kerosene』のMVは2022年現在で2,000万回をこえる再生回数を記録するなど注目を集めています。
2019年にはサマーソニックという大舞台で熱狂的なライブ・パフォーマンスを披露、その模様は『LIVE IN TOKYO!』として音源&映像化されていますから、スカやパンク、ロックンロールまでさまざまなジャンルをどこか哀愁を帯びたメロディとともにメロディックかつパワフルに仕上げた彼女たちの魅力を知りたい方は、まずこの作品からチェックしてみるのもいいかもしれません!
(KOH-1)
One Step BeyondMadness
スペシャルズやザ・セレクターといったバンドと並んで、1970年代後半から80年代前半のイギリスの2トーン・スカ~ネオ・スカのブームを代表するバンドがマッドネスです。
1980年代に青春を過ごされた方であれば、ホンダの名車「ホンダ・シティ」のCMに出演したユーモラスなバンド・メンバーの姿を記憶しているという人は多くいらっしゃるでしょう。
そんなマッドネスは同時代に活躍した他のスカ・バンドと比べても幅広い音楽性を武器として息の長い活動を続けていることでも知られており、1986年に一度解散するも1992年に再結成を果たしてオリジナル・アルバムもリリース、2016年に発表された通算11枚目のアルバム『Can’t Touch Us Now』は全英チャート5位を記録して変わらぬ人気ぶりをアピールしています。
そんな彼らのスカ・バンドとしての魅力を堪能したい方は、やはり初期の音源をチェックしてもらうのがよいでしょう。
1979年にリリースされたデビュー・アルバム『One Step Beyond…』はイギリスが誇るパンク~ニューウェーブ系の伝説的なレーベル「Stiff Records」からリリースされ、全英チャート2位というヒットを記録しています。
実際に聴けば分かりますが、オーセンティックなスカを下敷きとしたインストゥルメンタル・ナンバーからバラードまで非常にバラエティ豊かな楽曲がずらりと並んでおり、哀愁を帯びたサックスの音色も良いアクセントとなっていますね。
スカという枠内にとどまらず、まさに英国の「粋」が詰まったブリティッシュ・ミュージックの素晴らしさを味わえるバンドです!
(KOH-1)
SpiderwebsNo Doubt
スカパンクを独自のセンスでさまざまなジャンルとミックスさせ、1990年代に世界的な成功を収めたノー・ダウト。
フロントに立つグウェン・ステファーニさんはソロ・アーティストとしても大人気ですし、大の親日家ということで日本でも親しまれていることからノー・ダウトを知らなくてもグウェンさんは知っている、という方も多いかもしれませんね。
そんなノー・ダウトは1986年に結成され、グウェンさんと実兄のエリック・ステファニーさんを中心としたバンドでした。
その後はいくつかのメンバーの入れ替わりがあり、1989年にエイドリアン・ヤングさんが加入、1994年にはエリックさんが脱退して広く世に知られた4人組のノー・ダウトが誕生します。
彼らは下積みが長くなかなか売れなかったのですが、1995年にリリースされたサード・アルバム『Tragic Kingdom』でようやくブレイク。
聴いてすぐにそれと分かるグウェンさんの艶っぽくもキュートなボーカル、鉄壁のバンド・アンサンブルが織り成すスカやパンクをポップに仕上げた楽曲はどれも粒ぞろいの出来栄えで、このアルバムから「スカ」を知ったという方も特にロック・ファンの方であれば意外といらっしゃるのではないでしょうか。
スカという視点では、タイトル通りレゲエやスカへの傾倒を感じさせる2001年にリリースされたアルバム『Rock Steady』もぜひ聴いてほしいのですが、ノー・ダウトを聴いたことがないという方であれば、やはり最初は『Tragic Kingdom』をオススメします!
(KOH-1)